【外国人がなかなか慣れない〇〇のレッテル】


最近になって、在住外国人向けコミュニティサービスCity-Costとのコラボレーションで外国人へのインタビュー動画の配信を始めました。

http://lovinglifeintokyo.com/

 

日本でビジネスを始めた方や、新たな趣味を見つけ日本での生活を謳歌している方など、日本という異国で自分らしい生活を手に入れた方の経験をシェアすることで、他の外国人に刺激や勇気を与えたいという思いで始めたものです。

インタビューさせて頂く方には事前にお時間をもらいじっくりお話を伺うのですが、何名かの方が共通してお持ちの日本に対するある印象があったのでご紹介します。

在住期間も長く、日本語でのコミュニケーションも問題ないという方々に、「日本に来た外国人がなかなか慣れることができない日本の文化や習慣はなんですか。」という質問をしました。するとしばらく考え込んだ彼らは、「外国人は外国人でしかないこと」と答えました。

それはどういうことかと尋ねると、学校、会社、趣味のサークルなどで日本人コミュニティに溶け込もうと、たくさん日本語を勉強したし、たくさんコミュニケーションもとったけど、「外国人」というレッテルが剝がれることはない。常に何か違う、特別扱いされているような感じがしている、という話でした。

周囲に多国籍の人がいて当たり前という環境に慣れている欧米の人々は、「外国人」というレッテルがいつまでたっても剥がれることがない日本の環境に、もどかしさを感じているようでした。初めのうちは、日本人のように接してもらいたいと強く思うあまりその環境がつらかったと言います。しかししばらくして、日本の文化の中では外国人であり続けることが自分らしくいること、その状態でコミュニティの一員でいられることが自分を認めてもらえていることだと感じたんだそうです。それからは日本人のように扱ってほしいと願うことをやめ、そのレッテルを受け入れたんだそうです。

きっと私たちには感じることのできないなんともいえない感情なのだと思います。目の前にそんな風に感じている外国人がいたら、それはあなただけじゃないと伝えてあげようと気付きを得たエピソードです。


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