「外国人に伝わる日本語の話し方」コツ その3 ~漢語を避ける~


”危ない”は、”危険”より伝わりやすい

 

 

漢語や和語といった言葉。

学生時代に国語の授業で聞いたことがありますよね?

実は外国人と話す際は、漢語より和語を話した方が伝わりやいことが多いのです。

 

なぜ、漢語より和語のほうが外国人に伝わりやすいのでしょうか。

その理由は、

漢語には、「より改まった場所で使われることが多い」という特徴があるからです。

子供に向かって、

「危険だよ!」ではなくて、「危ないよ!」と言う。

「これを使用して。」ではなくて、「これを使って。」と言う。

このように、丁寧度の低い状況では、私たちは無意識に和語を選んで話しているはずです。

このような理由から、

和語と漢語のペアがある単語は、和語のほうが先に導入されるのです。

 

ー和語と漢語の違いー

それでは何が漢語で何が和語なのかをおさらいしておきましょう。

漢語とは何かを調べてみると、

・中国から入ってきた言葉

・音読みされる言葉

と説明されている場合が多いのですが、日本でできた言葉でも音読みされるものもあるで、

「音読みされるものがすべて漢語」とは言い切れません。

そもそも音読みと訓読みの違いとは何でしょう?

漢字にはそれぞれ、何通りかの読み方がありますが、

私は、漢字を読み上げたときに意味の伝わるものが訓読み、

そうでないものが音読みだと考えています。

「空」という単語を、「そら」と読み上げれば意味が伝わりますが、

「くう」と読み上げては意味が伝わりませんよね。

その、「そら」と読んだ場合が訓読み

「くう」と読んだ場合意が音読みです。

 

それから、

漢字2字の単語が漢語 例:決定

漢字とひらがなで表現する単語が和語 例:決めます

という考え方もわかりやすいと思います。

 

例)

①「スケジュールの変更がないか確認しておいて。」

→「スケジュールは変わりましたか。変わりませんか。チェックしください。」

 

②「昨日のメール、再送しておいて。」

→「昨日のメールを、もう一度送ってください。」

 

③「こちらにお名前をご記入ください。」

→「ここに名前を書いてください。」

 

 

このように、

伝わらない単語があった場合は、

和語、もしくは別の単語に言い換えられないか考えてみましょう。

今日は「外国人に伝わる日本語コツその3 漢語を避ける」についてお話ししました。

 


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