”危ない”は、”危険”より伝わりやすい
漢語や和語といった言葉。
学生時代に国語の授業で聞いたことがありますよね?
実は外国人と話す際は、漢語より和語を話した方が伝わりやいことが多いのです。
なぜ、漢語より和語のほうが外国人に伝わりやすいのでしょうか。
その理由は、
漢語には、「より改まった場所で使われることが多い」という特徴があるからです。
子供に向かって、
「危険だよ!」ではなくて、「危ないよ!」と言う。
「これを使用して。」ではなくて、「これを使って。」と言う。
このように、丁寧度の低い状況では、私たちは無意識に和語を選んで話しているはずです。
このような理由から、
和語と漢語のペアがある単語は、和語のほうが先に導入されるのです。
ー和語と漢語の違いー
それでは何が漢語で何が和語なのかをおさらいしておきましょう。
漢語とは何かを調べてみると、
・中国から入ってきた言葉
・音読みされる言葉
と説明されている場合が多いのですが、日本でできた言葉でも音読みされるものもあるで、
「音読みされるものがすべて漢語」とは言い切れません。
そもそも音読みと訓読みの違いとは何でしょう?
漢字にはそれぞれ、何通りかの読み方がありますが、
私は、漢字を読み上げたときに意味の伝わるものが訓読み、
そうでないものが音読みだと考えています。
「空」という単語を、「そら」と読み上げれば意味が伝わりますが、
「くう」と読み上げては意味が伝わりませんよね。
その、「そら」と読んだ場合が訓読み
「くう」と読んだ場合意が音読みです。
それから、
漢字2字の単語が漢語 例:決定
漢字とひらがなで表現する単語が和語 例:決めます
という考え方もわかりやすいと思います。
例)
①「スケジュールの変更がないか確認しておいて。」
→「スケジュールは変わりましたか。変わりませんか。チェックしください。」
②「昨日のメール、再送しておいて。」
→「昨日のメールを、もう一度送ってください。」
③「こちらにお名前をご記入ください。」
→「ここに名前を書いてください。」
このように、
伝わらない単語があった場合は、
和語、もしくは別の単語に言い換えられないか考えてみましょう。
今日は「外国人に伝わる日本語コツその3 漢語を避ける」についてお話ししました。