【伝わらないカタカナ語】


我々日本人が、イクラ(ロシア語)やカレンダー(英語)などの外国語の単語を外来語としてそのまま使っているように、海外でも「もったいない」や「旨み」など、その国の言葉に訳すことができない日本語がそのままの形で使われていることがあります。

私たちが普段何気なく使っているカタカナ語は、外国語をそのまま使っている単語の他に、発音はそのままでも意味が転じてしまった単語、また、日本人作った和製英語があります。つまり、「カタカナだから伝わるはずだ」と思っている単語がまったく伝わらないということがあるのです。そこで今日は、外国人には伝わりにくい(または伝わらない)カタカナ語について書いていきたいと思います。

 

【道案内で使いがちな伝わりにくいカタカナ語】

    ガソリンスタンド

ガソリンスタンドは和製英語です。「ガソリン」と、小さな店という意味を持つ「スタンド」を組み合わせた言葉で、英語では「ガスステーション」と言います。

    コインランドリー

これも和製英語で、英語ではlaundromat(ランドロマット)というそうです。「コインランドリー」という単語を初めて聞いたネイティブの英語話者は、「小銭を洗う場所」だと思ってしまうそうですよ。オーストラリアでは私たちが使う「コインランドリー」と同じ意味で、「コインランドリー」という言葉を使うところもあるようです。

 

【職場で使いがちな伝わりにくいカタカナ語】

    アンケート

アンケートの語源は実はフランス語。フランス語話者には通じますが、英語では「クエスチョネア」や「サーベイ」と言います。

    ケースバイケース

「ケースバイケース」は、「On a case by case basis」というフレーズが簡易化されしまった半分和製英語です。同じ意味を表す言葉で一番よく使われるのは「it depends」という言い方です。

 

【食べ物について話すときに使いがちな伝わりにくいカタカナ語】

    アレルギー

これは以前にも書いたことがありますが、意味は同じでも発音が大きく違います。英語では「アレジ―」のように発音するため、「アレルギー」と言ってもネイティブにはわかってもらえないことが多いのです。

    ホットドック

ホットドックは和製英語です。これを聞いた外国人は、「犬」を想起してしまうそうです。英語では「コーンドック」と言います。

 

いかがでしたか。私たちは英語のみならず様々な国の言葉をカタカナ語として使っており、さらには日本人が作り上げた和製英語を英語だと勘違いしてしまっていることがあります。周囲の外国人とのコミュニケーションが必要な方であれば、覚えていて損はありませんね。