【カタコト日本語×保育園】
子どもを異国で育てることというのは、いったいどのようなものでしょうか。
近くに相談できる友人がいたり、自分の国の言葉が通じる保育園や幼稚園に子どもを預けることができたりすれば、不安は少ないかもしれません。
しかし、そうでない場合はどうでしょうか。
私の生徒にも、日本で子育てをしているお父さんやお母さんがたくさんいます。
そんな彼らが困ることと言えば、子供用品の買い物、他のママ友とのコミュニケーション、保育園の先生が毎日書いてくれるお手紙や園だよりを理解することなどです。
以前、こんなことがありました。
離乳食が始まった子どものために、初めてスーパーに離乳食を買いに行ったというフランス人の女性のお話です。
彼女が離乳食だと思い購入したもの、それは実は高齢者向けの介護食だったんです。彼女はそれを持ってママ友と出かけ、その時に指摘されて初めて気が付いたそうです。「すごく恥ずかしかったし、子どもに申し訳ない気持ちでいっぱいになって情けなかった。」と話してくれました。
【あなたができること】
会話が上手な外国人でも、漢字やカタカナを読むのが苦手ということはよくあることです。
そんな彼らのために私たちができることは、必要な情報を理解することを助けてあげることではないでしょうか。
例えば外国人の父兄向けに、「子どもを守る日本語」を1枚の紙にまとめて作り、配布するのはどうでしょうか。
離乳食= baby food
〇〇歳用= 例)3歳から5歳用 (for 3-5 year old baby)
〇〇不使用= 例)小麦不使用 (no flour)
小麦= flour
アーモンド= almond
卵= egg
予防注射= vaccination
お着替え=change of clothes / extra clothes
など、パパやママが理解できた方が安心な表記をまとめておいてあげるのです。
そうすれば、先生方が外国人のパパやママと個別にお話をする時間も節約することができますよね。
しつけ、教育、食事やおやつなど、全てが自分の常識とは違う文化の中に子供を預けることということには、不安や心配が伴うことと思います。
保育士さんやママ友の、ほんの小さな心配りで、パパやママは心から喜んでくれることと思います。