【日本人どうして?外国人が抱く謎】


外国人の友人と一緒にいると、彼らが日々感じている日本の不思議に触れ色々なことに気づかされます。ある洋食レストランでランチを食べていた時の事です。平日だったので、店内ではたくさんのサラリーマンが食事をしていました。そんな時私の友人が、「ねぇともみ、どうして日本人はソファで靴を脱ぐの。」と聞いてきたのです。どういうことかと思い周囲を見回してみると、スーツを着たサラリーマンの多くがソファ席やテーブル席で靴を脱ぎ、あぐらをかいたり片足を膝の上に乗せた状態で座っていたりしたのです。特に食事の場では、見ていて気持ちの良い風景ではありませんよね。それからというもの、カフェにいても図書館に行っても靴を脱いで座っている方がどんどん目に入るようになりました。ちょっと調べてみると、車を運転するときも靴を脱ぐという方もいてびっくり!みなさんの周りにもそのような方はいらっしゃいませんか。

 さらに、日本に来たばかりの外国人によく聞かれる質問のひとつに「レジの人へはどんなあいさつをすればいいか。」というものがあります。みなさんはレジの方に声をかけることはありますか。また、それはどんな声掛けですか。外国人、特に欧米の方々は店員さんとも気軽にあいさつを交わすようで、目があえば「Hi, how are you?」とあいさつをしたり、レジで支払いを済ませお店を出る際には「Have a nice day.」と声をかけたりするというのです。そんな彼らは日本ではレジの方にどんな風に声をかけたらよいかと疑問に思うようなのです。「ありがとうございます」で十分ですと答えるのですが、こんな時日本にも「have a nice day」のような表現があるといいのになぁと思います。レジの店員さんだけでなく、レストランで料理を運んでくれたウェイトレスさんやタクシーの運転手さんなどにも「ありがとう」と感謝を表す外国人を見て、世界最高レベルの接客に慣れてしまっている私たちは、感謝を伝えることを忘れてしまっているのかもしれないなぁと感じます。

 

文化の違いがあるからこそ、新しい観点で物事を捉えることができます。良い悪いはその人次第ということもありますが、知らぬ間に恥をかいていることもあれば、知らぬ間にうらやましがられるような状況で生活しているということもあるのです。異文化と触れるということは、多くのことに気が付くチャンスです。良いところは見習い、悪いところは改善していきたいものですね。