~相手が文を作らなくてもいいように質問する~
さて、「外国人に伝わる日本語の話し方」コツ最後は、
相手が答えやすい質問の仕方についてのお話です。
ー「はい」か「いいえ」で答えられる質問をするー
私は外国人とのコミュニケーションをとる際、
話題が難しかったり、回答が複雑で、答えるのが難しいだろうなと思ったりしたときは、
相手が「はい」か「いいえ」で答えられるように質問します。
理由は、相手が質問を答える際に、文章を作る必要をなくすためです。
例えば、カバンを失くしたと言っている外国人がいたとします。
彼に対して、
「それはどんなカバンですか?」という質問の仕方をしてしまうと、
相手は、「黒くて、大きくて、中にはパソコンや仕事の書類が入っていて・・・」
のように、たくさんの単語や表現を使って、そのカバンを描写しなればなりません。
でも、もしあなたが、
「それは黒いですか。」
「それは大きいですか。」
「中にパソコンがありますか。」
のように質問することができれば、
相手は、「はい」か「いいえ」だけで答えることができるのです。
では、どうすれば「はい」「いいえ」だけで答えられる質問になるのか。
それは、
「いつ、どこ、何、だれ、どうやって」のような、疑問詞を使わないこと、たったそれだけです。
もちろん、疑問詞をつかってはいけないというわけではありません。
重要なことは、使う単語、文法、質問の難易度を下げていくということ。
疑問詞のある質問が伝わらなかった場合、
もしくは、伝わっているが、相手がそれに答えられないときに、
難易度を下げ、疑問詞のない質問文を作ってみる。
あなたが、日本語のレベルを柔軟にコントロールすることができれば、
ストレスのない、円滑なコミュニケーションにつながります!
本日は、
「外国人に伝わる日本語の話し方のコツ その5 ”はい/いいえ”で答えられる質問をする」
についてお話ししました。
これ以降は、これら5つのポイントを参考に、あらゆる例についてお話していきます!
みなさんに、ますます外国人とのコミュニケーションを円滑にして、
楽しめるようになって頂けると嬉しいです!