【カタコト日本語×ネイルサロン】


【カタコト日本語×ネイルサロン】

日本語の授業中に、わたしの爪を見た女性の生徒が「ネイルサロンで使う日本語を学びたい」と言ってきたことがありました。彼女はスペイン人で、スペインにもネイルサロンはあるとのことでしたが、日本のネイリストさんの技術の高さと出来上がりの美しさに感動し、私が通っていたネイルサロンに言ってみたいと言い出したのです。

ネイルサロンや美容院、カフェやファストフード店などでは、来店後の流れがほぼ決まっています。いつもと違う美容院やいつもと違うカフェに行っても、店に入った後に何をするべきかわからずおどおどしてしまうということはありませんよね。「日本初上陸!」のような最新の施設では、独特のシステムがありとまどってしまうこともあるかもしれませんが…。しかし、マクドナルドやスターバックスなど見慣れた店でも、海外で行くと少し緊張したりとまどってしまったりしませんか。ネイルサロンもそのような施設の一つだと思うのです。ネイルサロンや美容院は分刻みで予約が入っていることが多く、一人遅れると次の予約にまで影響を及ぼします。スムーズなコミュニケーションがより求められるお仕事なのではないでしょうか。

 

【わたしたちにできること】

ネイルサロンや美容院は、カフェやファストフード店などと同様使う単語がほぼ決まっています。その代わり、来店客の頭の中にあるイメージと希望をより正しく理解することが大切です。この場合もやはりイラストが便利なのではないかと思います。来店後の流れとともに、来店客が希望を伝える際に必要になりそうな単語を選んで記載しておくのです。

例えば、

施術の流れ

1.ジェルとマニキュアのどちらをご希望ですか

2.手と足どちらの施術をご希望ですか

3.デザインを選んでください

4.希望の爪の長さを選んでください

5.ジェルの色を選んでください

6.ストーンを選んでください

 

これを英語、中国語、韓国語など、あなたのサロンに来店する外国人に国籍に合わせて用意するのです。さらに、爪の長さの希望が理解できるよう「もっと短く」「これで大丈夫」といった表現を記載したり、爪の形やストーンのサイズの希望が理解できるよう「丸」「四角」「大きい」「小さい」といった単語を記載したりするのもいいと思います。「〇〇指だけデザインを変えたい」とか、「付け直し希望(保証期間内に限る)」などといった希望などもうったえられるようにしておけば、希望を理解するのに時間をとられることもありません。あなたのサロンでこれまでに生じた外国人客とのトラブルなどを記録しておき、それを外国語表記にして用意しておけば、次の外国人客とのコミュニケーションの場ではそれを見せて指さしてもらうだけで相手がうったえていることを理解することができます。

 女性のあなたなら、おしゃれがしたい女性の気持ちがわかるはずです。国際的に女性のおしゃれをお手伝いできるなんて、本当に素晴らしいお仕事だと思います。あなたの器用さと技術の高さで、外国人客を驚かせてください。


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